スタート地点はJR浅草橋駅(東口)。
目の前の通りが江戸通り問屋街。北は蔵前橋通り、南は神田川に架かる浅草橋まで続く。
東口の宝くじ売場(1)は、年末ジャンボ宝くじで過去3年間"3億円"2本"1億円"2本が出た縁起の売場。
まず、江戸通りを渡り総武線のガードを抜けると、堀口ビルの2Fに蔦政(2)のウインドウが見えてくる。
大正ロマンを感じるレトロな喫茶店でひと休み。
手づくりコーヒーゼリーか抹茶クリームあんみつでもいただきながら、「幸田
文」の『流れる』でも読んでみる。
『このうちに相違ないが、どこからはいっていいか、勝手口がなかった。』で始まるこの小説は、
幸田文が柳橋の芸者置屋に女中奉公した体験をベースに書かれた小説で、
当時の柳橋の花街に生きる女性たちと、その取り巻き達を写実的に描いた小説。
当時の柳橋の風情も
『この土地へ来て梨花がいちばんいいと思うのは、よそ土地よりすべて買いもの売りもののカズにみえがないことだった。
(中略)それをこの土地はもり蕎麦一ツ持って来い、はいはいと腰が低い。
鱈一トきれ、バナナ1本、なんでも一ツが気がねなく通る。
どうしてこう一ツが快く通るかといえば、この町をかたちづくる大部分の住人は芸者さんだからである。
芸者さんはたとえ一ツ家に大勢いっしょに住んでいても、一家族とは趣きが違って一人一人の集合である。
だから一人で稼いで一人でたべるのである。
家族の複数が単位でなく一人の経済がいくつも集まって町の基礎をなしているとすれば、
いきおい売りもの、買いものは一人分が幅を利かしていて少しもひけめを感じさせないのである。』
のようにいきいきと描かれている。
さて、一休みしたら次は春の川風を求めて隅田川へ。
お昼はお弁当を隅田川べりでいただく。
お弁当は鳥豊(3)のきじ焼き弁当か、肉の池田屋(4)の焼豚ライスがオススメ。
しかし天候が雨だったり、風が強かったりしたら、よし田(5)でうな重でも食べればよい。
うなぎは注文を受けてからさばきはじめるので40分は覚悟しなければならない。
うなぎが苦手な人は、おでんもあるから大丈夫。
うなぎ屋の善し悪しはうなぎの味もさることながら、うなぎ以外の食べ物がおいしいかどうかが決め手となる。
(意外と知られていないようですが…、何故かという説明は省略。)
隅田川方向を見ると、川向こうに両国パークホテルの文字が見えるので、その方向に歩いていくと、突き当たりに隅田川テラス入口(6)の表札がある。
階段をのぼっていくと、目の前が隅田川。
水上バスが行き来する風情を見ながらいただくお弁当は格別の味がする。
きちんと舗装されたテラスは歩いていても気持ちがいい。
なまこ壁にそって蔵前橋方面に歩いていくと、階段があるので再び町中に戻る。
左に柳橋病院、国際観光短期専門学校を過ぎるとLEGO(7)がある。
3階にショールームがあるのだが、残念ながら一般には解放していないとのこと。
右に都立蔵前工業高校、浅草中学校を過ぎると榊神社(8)。
もとは工業指導者を養成するために明治23年に開講した東京工業学校(現在の東京工業大学)である。
大正12年9月の関東大震災で校舎、工場等が廃じんに帰したため、現在の目黒区大岡山に移転した。
さて、それでは問屋街でもぶらついてみますか。
江戸通り(須賀橋交番前)を右に曲がると、シモジマ6号館(10)、模型のにしきおり(11)、POP企画のWAYO(12)などがある。
中には小売りをしていない店もあるが、ウィンドショッピングだけでも十分楽しめる。
蔵前通りを左に横断し、江戸通りを下る(浅草橋駅方面へ向かう)。
このあたりは西賀(13)、立沢(14)、向後(15)、大西造花(16)と季節の店舗装飾屋さんが多い。
季節を先取りした装飾品は見ていて実に楽しい。
シモジマ蔵前店(POP工房)(17)は、名刺は紙袋等のデザインから印刷まで格安でやってくれる工房である。
デザインもコンピュータでいろいろシュミレーションしてくれるのでうれしい。
オリジナルロゴや結婚式の挨拶状なんかもOKとのこと。
自分だけのオリジナル名刺でもたのんでみますか?
その先にはフラワーデザイン材料のマルケーコバヤシ(18)、アート&ホビーとフレーム額縁専門店の東芸(19)、それからKIWA(20)、パーツクラブ(21)など、最近富に増えたビーズ屋さんが、この辺から集中してある。
新しいステーショナリーでも新調するのだったらシモジマ・5号館(22)がオススメ。
下町の東急ハンズと言われるくらいなんでも揃う店である。
またシモジマギフトラップ館(23)では、輸入菓子、グリーティングカード、パーティー用品などバラエティーに富んだ商品を売っている他、結婚式用品の相談にものってくれる、ちょっと変わった便利な店である。
紙細工、手作り手芸に挑戦したかったらさくらほりきり・本店(24)。
店員さんはとても親切に教えてくれるから、チャレンジしてみよう。
5月人形は、浅草橋東口から見渡しただけでも吉徳(25)、久月(26)、秀月(27)が見える。
江戸通りぞい、ひと筋裏通りにもたくさんの人形店があるので、
(季節になると、DMサイズの店案内を配る人たちがこの街の風物詩でもある)
何店かまわってみて、じっくり見て、納得したものを買うようにしましょう。
人形は眼と口元を見て、いいなと思うものを選ぶのが良いそうです。
そろそろ日が暮れてきたので、駅前あたりで、軽く江戸の味でも楽しみますか。
軽くいくなら総武線カード下の美家古鮨・立喰処(28)。
立ち喰いで"ちょっとつまむ"という感じがいい。
"まぐろイカ"、というようにネタを2種類づつ頼まなければならない。
でも心配ご無用、2000円もあればお腹いっぱいになるから、安心してオーダーしよう。
ただし酒代は別です。
江戸情緒のひたりたいなら篠塚稲荷の隣の小料理屋伝丸(29)へ。
"粋な黒塀に見越の松"といった花街の面影が残っている。
それから、ちょっと変わったところで中華風居酒屋上海ブラッセリー(30)で中国酒のオリジナルカクテルなんかもおもしろい。
あっ。それからお土産も忘れずに。つくだ煮小松屋(31)か鮒佐(32)のつくだ煮なんかどうでしょう。
それでは、気をつけてお帰りください。 |
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